スケジュールの作成プロセスのツールと技法の中に、「資源の最適化 (Resource Optimizing)」として2つの技法が出てきます。(PMBOKガイド P 211)
- 資源平準化
- 資源円滑化
筆者がPMBOKガイドを読んだ際、一度では理解できずに何度も読み直して理解できた箇所です。
本記事では、この2つの違いについて説明します。
資源平準化
資源平準化 (Resource Leveling)は、リソースの制約条件に基づいて、開始日と終了日を調整します。
リソースは、クリティカルパス上のアクティビティから割り当てていきますが、リソースが足りない場合は、クリティカルパス上のアクティビティであっても開始日を変更する可能性があります。
つまり、リソースが限られている場合に、無理なく作業が進められるように、スケジュールの方を変更するのが資源平準化になります。
資源円滑化
資源円滑化 (Resource Smoothing)は、アクティビティの着手時期をフロート内で調整することで、資源の要求量が上限を超えないようにすることです。資源円滑化をおこなっても、プロジェクトのクリティカルパスは変更されません。
特徴をまとめると
資源平準化:スケジュールを変更することでリソースの過負荷を回避する。元のクリティカルパスを変更する可能性がある。
資源円滑化:クリティカルパスを変更することなく、アクティビティのフロート範囲内でリソースアサインメントを調整する。
最後までお読みいただきありがとうございました。