本記事では、計数サンプリングと計量サンプリングの違いについて説明します。
計数サンプリング・計量サンプリングは
PMBOK 8章 プロジェクト品質マネジメント
に登場します。
試験中にこれらの用語が出てきたとき、とっさにどちらの単語がどちらの意味を持つのか判断できるようにしておきましょう。
計数サンプリング
PMBOK 274ページには、「結果の合否」とのみ説明があります。
これはどういう意味でしょうか。
計数サンプリングの具体的な例を考えてみましょう。
ある製品を大量生産するとき、生産された製品を売り物として販売して良いかを事前に確認します。あらかじめ決めたチェック項目をすべて満たしていた場合は出荷可能、ひとつでも満たせない場合は出荷しないということになります。
この確認プロセスの結果は、
- 出荷OK
- 出荷NG
の二択になります。
この場合、製品の確認プロセスは計数サンプリングを行っていることになります。
計量サンプリング
PMBOK 274ページには、
「適合の度合いについて連続的尺度を用いて測定した結果の等級付け」
と説明があります。
これも具体的な例で考えてみたいと思います。
ある製品の完成時チェックで、チェック項目が10個あったとします。あまり精度を必要としないものなので、すべてのチェック項目を満たせなくても出荷ができるとしたとき、出荷時にいくつのチェック項目を満たせたかで等級付けをします。
たとえば、
- 10個すべてのチェック項目をクリア
- 8-9個のチェック項目をクリア
- 6-7個のチェック項目をクリア
- 5個以下のチェック項目をクリア
のようにA~Dの等級をつけ、それぞれの品質に応じた出荷をします。
これが、計量サンプリングです。
試験対策に一言でまとめると
計量サンプリング、計数サンプリングの違いはわかりましたでしょうか。
試験対策に一言でまとめると、
計数サンプリングは合否の二択、計量はA,B,C,...の等級付け
です。
本記事が得点力アップにつながりますように!