筆者がPMPを受験した経験から、暗記しておいてよかったことを8つ紹介します。
筆者のPMP受験当日の顛末は、こちらで記事にしていますので、あわせてご覧ください。
プロジェクトマネジメント・プロセス
プロジェクトマネジメントプロセスの全体像は必ず把握しておきましょう。
PMBOK第6版では、49のプロセスが定義されています。
こちらの記事でプロセスをまとめています。A4で1枚に収まるサイズのPDFファイルを用意しているので、試験当日の会場への移動時等に最終確認するのにも使えると思います。
EVMの公式
アーンドバリューマネジメント(EVM)の公式の暗記は必須です。必ずと言っていいほどEVMの公式を使った計算問題が出題されます。
EVMの公式はこちらの記事にまとめています。
PMP試験で必ず出題されるアーンドバリューマネジメント(EVM)計算問題の勘所
リスク対応
プロジェクトマネージャーとして、どのようなリスク対応策をとるべきか、といったケース問題も頻出しています。リスク対応としてどのような選択肢があるのか、体系的に覚えておきましょう。
リスクというと一般的に悪いことをイメージしますが、好機のこともリスクと呼びます。ポジティブなリスクに対する戦略と、ネガティブなリスクに対する戦略と、それぞれ把握しておきましょう。
ポジティブ:活用、強化、共有、受容
ネガティブ:回避、軽減、転嫁、受容
資源マネジメント
プロジェクト資源マネジメントでは、プロジェクトチームの発展段階に関するタックマンモデルを把握しておきましょう。
資源管理について問われているケース問題において、ケース記述におけるチームの状態はどの時期にあたるのかを念頭に置きながら選択肢を見ることで、適切な答えが導きやすくなります。
- 成立期 (初期段階)
- 動乱期 (成立期に続いて、内部に対立が発生する段階)
- 安定期 (動乱期に続いて、対立関係が解消して共同での意思決定が行われる段階)
- 遂行期 (信頼感のあるチームとして成熟し、能率的な業務遂行が可能な段階)
- 解散期 (チームが目的を達成して解散する段階)
スケジュールマネジメント
スケジュールマネジメントにおいては、クリティカルパス法による計算問題やそれを踏まえたケース問題が頻出します。
スケジュール短縮における重要な考え方である、クラッシングとファストトラッキングについてはそれぞれ定義をきちんと確認しておきましょう。
【PMBOK第6版】スケジュールで重要なクラッシングとファストトラッキング
スケジュールの計算問題は、虎の巻の演習を一通り解けるようになっていれば十分です。
ステークホルダー
ステークホルダーマネジメントでは、権力と関心度のグリッドを把握しておきましょう。
ケース問題において、プロジェクトマネージャーとして取るべきアクションを選択する問題で、この知識が役に立ちます。
権力と関心度のグリッドについては以下の記事で解説しています。
PMP試験にも実務にも役立つ「ステークホルダーの特定」プロセス
調達の契約タイプごとの計算式
契約ごとのフィーに関する計算問題も頻出します。
契約の種類についてはこちらの記事を参照してください。
契約ごとのフィーの計算問題の考え方も別途記事にまとめたいと思います。
品質マネジメント
品質マネジメントにおいて、品質と等級の違いはかならずきちんと把握しておきましょう。
品質 (Quality): 本来備わっている特性の集まりが要求事項を満たす程度
等級 (Grade): 同一の用途であっても技術特性が異なる成果物に定めた区分
ケース問題において、顧客が問題視するのは多くの場合、等級にではなく品質についてです。その前提をきちんと理解した上で品質に関するケース問題に対処することが重要です。
最後に
本記事では試験本番に役に立つ、暗記項目を紹介しました。
試験前の追い込み期にこの記事が役に立つことを祈っています。
ここで紹介したこと以外の試験対策は、先述のとおり虎の巻で十分です。
もし心配な方は、Udemyで提供されているオンライン模試や対策講座を受けると安心です。
PMP Exam Prep Seminar - PMBOK Guide 6 includes 35 PDUs
最後までお読みいただきありがとうございました。